Bloody×Lovers
「願う事が出来るって、例えばどんな?」

【うーん・・・そうね、色々あるけど───転生して、想い人に逢いたいって言うのが多いかしら】

「想い人に逢う・・・?」

【その願いを聞いたら私たちは、その歪められた魂の持ち主の想い人の近くに、その人の魂を置く・・・簡単に言えば逢いたい人の近くに転生させるの】

「そんなことが、できるんですか?」

【もちろん、簡単よ】

簡単なんですか・・・。

【さぁ、もう帰った方がいいわ。私が話したことは決して誰にも話しては駄目よ?】

「どうして?」

【だって・・・
 
 私が死神ってばれちゃうじゃない?】

彼女は今一瞬、いわゆる爆弾発言というものをしなかっただろうか?

【あぁ、私ね、あなたと同じ学校なの!よろしくね?えっとー・・・日暮美音さん】

名前まで、知られてた───


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