恋するショコラ《完》
泣きつかれたほのかは真人の腕の中で眠ってしまった。真人は愛しそうにほのかを眺めて優しく頬を撫でると、そっとほのかを抱き上げてベッドに運んだ。
ベッドにそっと寝かせると、真人は自分もほのかの隣で横になり、ほのかを抱きしめて髪の毛を優しく撫でながら眠りに就いた。
ほのかが来てから真人はリビングのソファーで眠っていたので、二人がこうして一緒に眠るのは初めてのことだった。
真人はほのかを抱いて眠るだけで今まで満たされなかった心の空白が埋められていく気がした。