浮気彼氏に制裁を 〜悪魔と私の交換条件1【完】
「ねぇ、ゆな。
とりあえず鞄は下ろしなよ。」
あ、そうだった。
蟹歩きで、かつ『スクバで顔を覆ってる』って言うの忘れてたね。
「嫌だよ。
顔見えちゃうじゃん!」
「…はぁーっ。
そんな格好してたら、余計目立つから。」
愛未は呆れたように肩を竦めた。
「目立ってもバレなきゃいい!」
「櫻木悠希に?」
「うん…って、え!!
気付いてたの?」
愛未は驚く私に、信じられないって感じの顔を向けた。