可愛い女の子の作り方
私の名前を呼んで、首を斜め45度にかたむけ、手を差し出す姿は、まさに可愛い乙女そのもの。

しかもくりくりとした吸い込まれそうな瞳で見つめられると、「は…はい。」としか言えなかった。

いや、『言えなかった』というより、
それしか『言うことがなかった』んだけどねっ!はははっ(笑)

自分につっこんで、自分で笑って…
自分…恥ずかしっ!!////

「…プッ。あははははっ!すっごい百面相っ!!!」
え?えっ?え?え??

目の前で爆笑する女の子。
さっきまで、すっごく可愛い子だったのに…。百面相…?いや、君の方がすごい変わりようだよ…?

「ぁっ。僕、新山薫ねっ…」
新山…薫ちゃんね。はいはい。覚えましたッと…ん?あれっ?今、あたしの聞き間違えじゃなければ、「僕」って…?

「僕っ!?ぇっえ!?もしかして…。」

男の子っ…!!!!????
< 2 / 12 >

この作品をシェア

pagetop