亡國の孤城 ~フェンネル・六年戦争~
目を瞑って
強く抱締めて
彼女の耳元で
何度も何度も
何度も
好きだ
好きだ
好きだ………
狂ってしまうくらい囁いた。
だんだんと赤くなっていく彼女の耳。
うん、と何度も頷く彼女。
………僕が18になっていて……君が成人になった時
16の誕生日に
僕は結婚を申し込む
約束する
約束するから
それまで
待っていて
―――僕らはまだ子供で
身体も考えも幼くて
小さすぎる
いずれ大人になる
それまでは
今この時を大切に
大事に
「―――約束」
約束。
子供同士の
ある日の約束