遠距離恋愛
飾りつけが一段落した。

次に料理を始める。

このメンバーで料理が得意なのは、アイコ。

そして、ケータ。


アイコは以前カフェのキッチンでバイトをしていた。洋食全般だったので洋食はお得意分野。

ケータも高校生の時、イタリアンレストランのキッチンでバイトをしていた。

二人は料理が得意。


「あたしどんな料理作るか考えてあるから、指示通りにやってくれる?」

アイコはケータに指示をする。
ケータは「うん」と短い返事をすると、キッチンに立ち食材をざっと見る。

「ケータ君、料理出来るんだね〜。感心感心。それに比べて…」

カナはあたしをチラ見した。

「悪かったね!あたしだって盛り付けぐらいするわ!」

料理…

あたしは全然駄目だ。

お嫁さんになる気が全く無いような。

女らしさの象徴のかけらも無いような。


ごめんね、ケータ。


いつか料理のお勉強する…ような。
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