遠距離恋愛
「これの電源いれよ〜!!」

サチコは、家から持ってきたパンプキンお化けのライトを机に置き、コンセントを入れる。

パンプキンのくり抜かれた目と口の中から、怪しげな光りが何色も灯る。


あたしは、『HAPPY HALLOWEEN』と可愛いお化けの文字でかかれた大きな垂れ幕を壁に張り付けた。

「あと、これもお願い!」とマミが魔女の飾りを渡してきた。

身長143センチの小さなマミは、下で物を渡す担当。
こんな小さなマミも、実は妊娠2ヶ月のママなのだ。(ちなみに旦那さんは仕事で来れなかった)


「そこ持ってて!」
そうヒロユキに頼まれ、ケータはハロウィンテープの端を持っている。

あたしは自分も用意しながら、それを横目でちらっと見た。

(よかったケータ。皆とうまくやってる)

あたしはそんな光景をほほえましく思う。


まるでこれって母親気分?
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