好きになってごめん
「お前テンション上がりすぎ!転ぶぞ!!」


アイツにそう言われて余計に速く走るあたし。


足には結構自信あるんだ。


「別にいいでしょ〜!それに転ばないもん!!」


そう言ってあたしはどんどんアイツから離れてく。


すると、アイツも必死にあたしに追い付こうとする。


「待てって!マジで転んでも知らないからな!!」


ふ〜んだ!そんな簡単に転ばないもんね!!


そう思ってたのに………


ドンッ!!!


「ぎゃっ!!!」


あたしは人にぶつかって見事に転んだ。


「ほら、言わんこっちゃない」


いつの間にかあたしに追い付いていたアイツが、あたしに手を差し出す。


「ほら。立てるか?」


ドキッ。


こんな、さりげないことでドキドキいうあたしの心臓。


そう、あたしアイツのことが好きなんだよね……。


アイツには一生言わないけど。










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