好きになってごめん

「別に！何でもないし！！」


あ〜あ、またやっちゃった……。


いっつもこんな風な態度とっちゃうんだよね……。


「なんだよそれ！………はは〜ん、さてはお前、まだ自分のクラスわかってないんだな？」


そう言ってニヤニヤ笑ってくるアイツ。


「違うし！ってか、顔キモい！！」


「酷くね！？ってか、そうなんだろ？素直に言えよ」


………ムカつく！！
なんか、偉そうだし！！
簡単に教えたくない！！


「だから、違うって！！」


あたしはとりあえず否定した。


やっぱりここで素直に言うのはあたしらしくないし。


「早く本音言えって。そしたら見てきてやるのに」


やっぱり言い方がムカつく！！
でも………ここで本音言えばいいかな？教えてだって貰える訳だし。


考えた末、あたしは本当のことを言うことにした。


「………ごめん。本当はクラス見れてない……」