好きになってごめん
学校に着いてあたしはクラス表を見た。


「え〜と、あたしのクラスは………」


人がごった返してて中々見えない。


特にあたしは背が低いから、背が高い人が前にいるせいで見えなかった。


「う〜、見えない……」


どうしよう……アイツに頼もうかな?
でも、頼んだらまたからかわれるよね。


からかわれること自体はそんなに嫌じゃないけど、なんか頼みづらいよな………。


「どうしよう………」


周りでははしゃいでる人がいっぱいいた。


たぶん、友達と一緒のクラスになれて嬉しい!とかそういう類いだろう。


頑張ってピョンピョン跳ねながら見ようとしたけど、押されたりしてやっぱり見えなくて。


どうしようか迷っていると、アイツが話しかけてきた。


「どうしたんだよ?中入んねぇの?」


アイツはもう自分のクラスがわかったみたいで中に入ろうとしていた。










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