龍とわたしと裏庭で⑤【バレンタイン編】
亜由美と美幸が近づいて来た。

「おはよう。もう行かない? カップルは放っておいて」

亜由美が言った。


そうね

わたし達は生徒玄関に向かって歩きだした。


「でも、志鶴があんなに大きな声を出すの初めて見た」

と、美幸。

「どうしちゃったの?」


「だって、あんまり子供っぽくてイライラしたんだもの」


「志鶴に子供っぽいって言われるなんてよっぽどね。小学生レベルってところかしら?」


亜由美、ひどっ!


「まあ、圭吾と付き合っていれば、男子高校生なんて全員子供に見えるだろうさ」


そうなのかなぁ?


「あれ? 志鶴、ちょっと」

美幸がわたしの髪を掻き上げた。

「ああ、何だ。キスマークか」


うわっ! 美幸、声でかいって!

ふ……振り向かないで、みなさん

ああ、もう! 圭吾さんのバカ!

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