君とこんぺいとう
同級会
同級会の日
私と隼人は待ち合わせをして会場へ向かった。

隼人は私を見るなり、こう言った。

「萌が行ったら、みんなに囲まれちゃいそうだな」

「私、今まで全然行ってなかったからね」

「そういう意味じゃなくて
男どもに囲まれるってこと」

首をかしげる私に彼は苦笑した。

「やっぱり鈍感だ」

「どういう意味?!」

膨れる私の手を取ると隼人はおかしそうに笑った。

「教えてやらない。ほら。行くぞ」


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