今宵、貴女と夢心中
私はひどく安心しました。
八代さんは、続けてこうも言いました。
「貴女の望みは叶えました。──ですから、対価を頂かないと。そうですね、貴女は少し、欠点をお持ちだ」
八代さんは目を細めて、その深紅の瞳に私を映します。
「小崎は哀れな男です。実に可哀想だ。──貴女は彼の見た目だけで彼を侮蔑し、避けていた。貴女はとても悪い女だ」
報いは、受けてくださいね。
唖然とする私の目に、八代さんが手を伸ばします。
いやだ、やめて、こわい
私は目を覚まそうと叫びました。──そして。