屋上で


やがて彼は何かを考えるようにして口を開いた。




「そうだね…まずは風上ってモテるでしょ?」




グサッ




……持田、私が気にしてることを…




文化祭の実行委員以来持田は私に対して遠慮というものがなくなっていた。
それが良いことなのか悪いことなのか私には分からないけど…




「うん…モテるよ…」




苦しくも答えた。




「それなんだよ。今回の主題は」




「どういうこと?」




「これから千春に色々大変な事が起こるってことさ」







大変な事?
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