屋上で


「何で俺がお前ごときにキスなんか見せなきゃなんねーんだ?」




「あら、出来ないの?
それなら私は諦めないわよ?」




「そんなの見たってお前自身が悲しくなるだけだぞ?」




「やっぱり出来ないのね。
じゃあ、私と一緒にお昼食べに行きましょうよ」




「…分かった。
ただし、俺のことは諦める。千春の前には二度と現れない。
これが条件だ」




「…良いわ。
必ず約束する。出来たらね」




――…え?


キスするの?





一体鈴木はどうする気なんだろう―…?




「千春」




名前を呼ばれたけど身体は鈴木の腕で固定されているので顔だけ横に振り返った。



そして…
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