屋上で


「俺が変わっていたら、ひとみを泣かせることも
姉貴を幸せにすることもできた…」




「それは違う」




「違わない!


…もし、あの日までに俺が変わっていたら…」



あの日…
――そう姉貴の命日の日だ。




『茶一、自分を責めないで。


いつも変わらない茶一のままで良いから…幸せに……ね。


私は…茶一を…愛してるわ…


ね…さ…はさ…ちの…が……こ……りです』




「…姉貴は涙を流しながら天国へいくことはなかった」




あんな顔であんなセリフをひとみに言わせる事もなかったんだ。
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