《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*

~捺side~

今夜は…留奈と初めてのデート。



留奈と結婚して1ヵ月ーーー・・・


親父に入籍はまだしないように言われ、未だ、俺たちは赤の他人のまま。



仕事も新規のプロジェクトが動き出し、多忙。



そんな俺を留奈は何も文句言わず、俺を送り出し、迎えてくれる。



俺は彼女ともっと寄り添い、自分に振り向いて貰いたいのに、そのきっかけを作る時間がなかった。



「今日は定時で帰るからな!哲」



「朝からしつこいわよ~。捺」


二人で居る時はタメで話す俺たち。



哲と駿也は俺の幼なじみで、代々桐生家に仕える使用人の子供だった。



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