《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
留奈は先に部屋に入ってしまった。



「くそっ!!」


俺は髪をクシャクシャに指でかき乱し、ソファーに座り込む。


怒り、口惜しさ、嫉妬…色んな感情が胸を締め付ける。



俺たちは心を通い合わせる前に喧嘩をしてしまった。



寄り添うどころか、留奈と俺の距離はどんどんと離れていく形に。



女一人に心をかき乱すなんてーーー・・・




翌朝も仲直りの糸口を見つけられず、互いに無言。

俺はそのまま哲と出社。
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