《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
「到着しました…」


オフィス街のビル群の一角にある捺さんの会社『桐生建設』



地下の駐車場に車を停めて、私と駿也さんは二人でエントランスへと入っていく。



まずは受付に挨拶。



「SPの駿也です。桐生社長の忘れ物を届けに参りました…」


会社の顔とあって受付嬢全員、美女。


「駿也さん…こちらの方は?」


「社長のフィアンセの藤ヶ谷留奈様です。キチンと憶えておいて下さい…」


結婚したけど、入籍はしていない私たち。

フィアンセと紹介されるのは少し寂しかった。


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