《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
私は遅刻で3時間目の授業が既に始まっていた。



古典の林先生に頭を下げながら、自分の席に急ぐ。



私の後ろの席の椿ちゃんと視線が合う。
『どうして?遅刻??』
そんな言葉を表情から汲み取った。



私は適当に笑って誤魔化し、席に座った。


窓際の列の前から4番目の席。


慌てて、机の上に古典の教科書とノート、筆記用具を置いた。

私も授業モードにキモチを入れ変える。



でも、頭の片隅で考えるのは捺さんのコト。
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