《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
「・・・別に…さっきコトなら気にしてない…。兄貴の言う通りだ…」



「!?」
いつもなら一言二言、言い返す烈が俺の言葉に同調していた。



「俺は…甘ちゃんだ。世間のコトも会社のコトも全く分かってない…。でも俺も…藤ヶ谷がスキなんだ。兄貴だってマジだってコトはわかってる。でもスキなんだ」



「留奈は渡さない!!…今までお前に寝取られた女とは違う!!俺が一生かけて…愛そうとしている女だ。お前には渡さない!!」



俺は声を荒立てて、烈を牽制する。



烈は俺の方に振り返って、言い返す。




「だったら、もっと大切にしてやれ!!」



「それは分かってる…」



俺だって時間があればずっと留奈のそばに居たい。



でも俺には…社長としてやるコトがたくさんあるんだ。


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