《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
「主人と一緒にパーティに行く為のドレスを探しに来ました…」



私は内心、口惜しかったけど、持ち前の気の強さで言い返す。



「・・・」
恵さんの方が…自分の嫌味に動じない私の態度に恐れをなしたのかそれ以上は何も言わなくなった。



セクシーなドレスを捺さんはリクエストしたけど…



胸にボリュームのない私が着ても、セクシーには見えない。



試着室の鏡を見て、私は大きな溜息。



捺さんの付き合っていた女性ってどの人も…スタイル抜群で色気がある。




私と言えば…スタイルも色気も全くない。


私がメイクしてオトナの服を着ても…オトナを気取る唯の少女。


それでも、吊り合う女性になりたくて、オトナっぽい服を着て、メイクをする。


捺さんの似合う女になりたいからーーー・・・















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