《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
「……私…捺の秘書を辞めるつもり」



「えっ!?」



それは唐突だった。


でもいつかは来るんじゃないかと思っていた。



「哲…」



「会長とも相談して…会長の第二秘書の設楽さんを捺の秘書に据えようと思うの」



「・・・」


俺は哲のキモチを知りながら、ヤツに甘えていた。
それが如何に哲の心を傷つけるか知りながらも・・・










哲と俺、駿也の3人は同じ歳で、幼なじみ。


いつも3人一緒だった。



でも哲と駿也は桐生家に代々仕える使用人の息子。


立場は全く俺と違い、その違いは成長とともに少しずつ現れ、3人の関係も変化していった。



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