《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
「人よりも自分は優れている完璧人間だと思っていたのが昔の捺。だから、周囲の意見を聞かないトコがたくさんあった。それが部下との信頼関係を崩していた。でも、結婚して、捺は・・・」



「哲さん…」



「・・・」



観覧車はそろそろ、頂上に差し掛かる。


小さく見える園内の光景。



傾きかけた陽射しが眩しくて暑い。




「…捺に頼られるコトを喜びに感じていた私には多分、捺を変えるコトはできなかった…ねぇ~留奈ちゃん」



「!?」



「捺をお願いね!!」
哲さんは私に頭を下げた。

どこかに行っちゃうようなニュアンスに聞こえたけど気のせい?

「あ、はい…」



「それよりも、あの筋肉バカはキス位したかしら?」






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