《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
みんなして、真剣な顔つき。


皆、緊張してるんだーーー・・・



「…緊張してるね・・・」


「そりゃそうでしょ~」



目の前に座る哲さんは私の言葉に相槌を打つ。


声のトーンと言葉遣いは哲さんなんだけど。


今日は駿也から借りた男物の服装。

メイクも全くしてない。


哲さんの面影が見えるのは後ろで無造作に束ねた長い髪だけ。


最初、見た時は眉毛のない駿也さんに見えた。



「あら?あれは…藤ヶ谷副社長??」


「!?」



哲さんは別の方向に視線を向けた。
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