《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
「留奈には死ぬまで黙っているつもりだった…」


目頭を押さえ、お父さんは大粒の涙を零す。



「…まさかこんなトコで真実が知られるなんて・・・」



「お父さん…!?」



「俺が二人の仲を許していれば…こんなコトにはならなかったかもしれない。
お母さんが自分の命と引き代えに…産んだ…」


お父さんは必死に涙を堪えて、言葉を絞り出そうとするけど。


一度、溢れた涙を制御するコトは出来なかった。



「すまない・・・留奈」



お父さんは私に頭を下げた。



「罪深い…俺を許してくれ…留奈」


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