《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
「いい人ね…留奈ちゃん」
小声でお継母さんが耳元で囁く。



「え、あ…」


手は早そうだけど。

ビジネスマンとしては好感が持てる。
仕事上で付き合うにはいいタイプかも。
だから、お父さんは捺さんに信頼を寄せているんだ。

でも、私と捺さんの関係は夫婦。

男と女ーーー・・・



「留奈さんも召し上がって下さいね…」


捺さんは不意に私に視線を向けて、軽く微笑む。
その爽やかな優しい笑顔に、私の心臓は無意識に跳ねる。



世間一般の女性たちと同じで、イケメンの男には私も…弱いらしい。







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