《完》パーフェクトウエディング*社長の花嫁は16歳*
「それはそうだけど・・・」


「しかし、留奈ちゃん大きくなったね…。おじさんと会った時は、まだ4歳でちいちゃかったのに…」



「私たちって初対面じゃあ~無いんですか?」


「あれ??捺…あの夏の想い出、話してないのか??」


俺と留奈の出会い。

あの夏の日、出会わなければ、今の俺と留奈は存在しない。
でも、母さんの死を引きずり、外界の世界から心を閉ざして、家に引きこもっていた弱い自分がその想い出の中に居る。

だから、留奈には思い出して欲しくなくて、自分から話すのは躊躇い、結局、話せずにいた。



「お母さんを亡くして、捺は引きこもりがちで…困ってたんだよ~。そこに留奈ちゃんがやって来て…」



「親父…その話はいいって~言うなよ!!」


俺は席を立って、親父の話を必死に遮る。


「私は聞きたいです!!」


「聞かなくていいって~これは夫の命令だ!!」

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