年下のカノジョ~あの子は高校生~
「こんにちは、柏木さん」

「あ、三山さん。
 お待たせしちゃってごめんなさい」

「大して待ってないから、気にしないで」
 
 そんなやり取りを交わしているところに、清掃業者の2人が現れた。

「業務が完了したので、こちらにサインをお願いします」
 俺は差し出された書類にサインをし、“ご苦労様でした”と告げた。

 頭を下げて出て行った彼ら。




―――・・・・・・ってことは、今、完全に由美奈ちゃんと2人きり?!
 

 そう思ったら急に緊張してきた。
 

―――暴走しないように気をつけねば!!

 自分自身にきつく忠告。







「私、荷物取ってきますね」
 通学用のカバンをそばにあったパイプ椅子の乗せて、由美奈ちゃんが言う。

「なら、ここで待っててあげる」
 

「すぐ戻りますから」


 由美奈ちゃんがタタタッと駆けていった。

 
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