年下のカノジョ~あの子は高校生~
「どうしてそんなこと言い切れるんですか?」 
 不思議そうに聞き返された。

「考えてもみろよ。
 高1って言ったら俺と一回りも年が違うんだぞ。
 そんなお子様に興味なんてないよ」
 馬鹿馬鹿しい、と呟いて上着をロッカーの中のハンガーにかけた。



「そんなの、分かんないですよ・・・・・・」
 ぼそぼそとつぶやいてくる赤川を、俺は軽くあしらう。

「ああ、はいはい。
 万が一にも俺がその子を好きになったところで、相手が俺を好きになるとは思えないな。
 四捨五入すればもうすぐ30だぞ、俺」
 自分で言っておきながらちょっとヘコんだ。


 あと数年もすれば、三十路突入・・・・・・。

 “20代”と“30代”とでは、言葉の響き以上に何か大きな溝があるような気がしてならない。


 男だって、年齢を気にすることがあるんだぜ。
 世のお嬢様方よ。



 ちょいと落ち込んだ俺に向かって
「でも、三山さんて見た目は若いし」
 と、赤川がフォローになってないフォローを入れる。



「ぷっ。
 見た目だけか?」
 じろりと冗談交じりに睨む。


「いや、その・・・・・・。
 恋愛に年の差なんて関係ないですよ」
 うん、うんと大きくうなずいている。

 何故かやたらと食い下がる赤川。


「お前、何でそんなに俺とその子に恋愛させたいんだ?」

 奴がここまで言ってくる理由が分からない。

 お調子者の部分があるけれど、赤川は人の恋愛を面白がるような人間ではないのだ。


「僕、そういう勘は働くんですよ。
 結構いいカップルになりそうな予感がするんです!」
 自信満々に言ってのける。


 一体、何を根拠にして言うのだろうか。
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