年下のカノジョ~あの子は高校生~
「でも、本当のことですよ」

「ありがと。
 素直に聞いておくよ」


「うむ、よろしい」

 由美奈ちゃんが俺の真似をした。




「・・・・・・あははっ」

「・・・・・・ふふっ」


 2人で笑う。






 ひとしきり笑った後、由美奈ちゃんの瞳がさっと悲しそうな色に染まる。


―――どうしたのかな?



「柏木さん。
 まだ完全に治ってないんじゃない?」

「え?」
 驚きに瞳を大きくしている由美奈ちゃん。



「なんか、つらそうだよ」

「そ、そうですか?
 ん~。
 目が乾いちゃって、ちょっと痛いかも。
 私、ドライアイだから」

 パチパチと瞬きを繰り返す。



 俺にはそれが何かをごまかしているように見えた。


 何を隠したいのかは分からないけど・・・・・・・。
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