年下のカノジョ~あの子は高校生~
「やっぱり・・・・・・。
 やっぱり、あんな子、彼にふさわしくない」


 ふさわしくない存在は遠ざけてしまえばいい。


 排除してしまえばいい。





 クスッ。

 田辺の口から笑いが漏れる。



「一刻も早く、私が彼を正常に戻してあげなくっちゃ。
 そのためには先ず、邪魔なモノは切り取らないと」



 心の奥の狂気が彼女に告げる。

『あの少女さえいなくなれば、三山が自分に振り向いてくれる』と・・・・・・。




「うふふ、手術と一緒よ。
 悪いものは取り除いて、処分しないとね。
 それが、あの人のためだもの」



 田辺は落ちた野菜を拾うこともなく、ただ、クスクスと笑い続けた。








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