年下のカノジョ~あの子は高校生~
 泣いてしまえば、私の負けを認めてしまう気がして。
 

 だから。

 泣いたりなんかしない。


 この人に・・・・・・、こんな人に、涙なんか見せない!
 


 私は大きく息を吸った。

「今はまだ子供ですけど。
 でも、この先何年かすれば、私だって大人になるんです!!」
 


 そう。

 私だって年を取ればそれなりの大人の女性になれる。



 今のままの子供じゃない。








「はぁ?
 本気でそう思ってんの?
 だとしたら、ずいぶんとおめでたい頭ね」

 手を腰に当てて、完全に呆れている田辺さん。

「いくら年を重ねたところで無意味よ。
 あなたが年を取れば、三山さんだって年を取るの。
 年の差は変わらない。
 一生、変わらないのよ!!」
 

 私の必死の主張は、いとも簡単にあしらわれてしまった。
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