年下のカノジョ~あの子は高校生~
「由美奈ちゃん!?」
 正和さんが地面に膝をついて、私の肩を揺する。



 私は意識が朦朧としていて、田辺さんの言葉だけが頭の中を回っている。





「由美奈ちゃん、由美奈ちゃん!!」

 私を心配する彼の瞳。


 それを見たとたんに、涙がこぼれ出す。


―――大好き、正和さん。


 大好き。


 だけど・・・・・・。



「・・・・・・正和さん。
 私と付き合って、後悔してない?
 負担になってない?」


 唐突な私の質問に目を丸くするけど、彼はすぐに答えてくれる。


「後悔なんてしてない。
 するはずがないよ」
 
 力強い即答。


 すごく嬉しいはずなのに、彼の言葉は私の心をすり抜けてゆく。
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