☆一番星☆
「なぁ、俺、……優太さんが眠ってる場所に行きてぇんだけど」


「……それって、お墓ってことだよね?」


「ん、ダメ?」


「いいよ。……明日がね、月命日だから行こうと思ってたんだ。舜、行ける?」


「行ける」




舜は優太に何を話すつもりなのかな。


優太は……


あたしが舜と付き合い始めたことを、許してくれるのかな。




朝食を食べたあと、少し休んでから公園でバスケをした。


蒼太はほんとに少しずつなんだけど、上達してる気がする。




「舜って、教えるのが凄く上手だよね」


「蒼太の飲み込みが早いだけのような気もするけど」




前にも言ってくれたよね。


飲み込みが早いのは『パパの血をひいてるから…』って。


この言葉が何よりも嬉しかった。
< 159 / 363 >

この作品をシェア

pagetop