☆一番星☆
「……こうやって蒼太も優華もいないのは、初めて」


「絢華」




舜は腕に力を入れて、ぎゅっとあたしを抱き寄せた。


そして、あたしの顔を覗き込んで、キスをした。


啄むようなキスがだんだん深くなって……


ここが観覧車の中だということも忘れて、夢中でキスをした。


唇が離れたのは、もう観覧車を降りる頃。


こんなに明るいところでキスをしちゃったから、周りからは丸見えだったんだろうな。


恥ずかしい。


観覧車から降りたら、逃げるように遊園地をあとにした。


帰りに買い物をして、アパートへ帰ってからは、夜のクリスマスパーティーの準備をした。


その間に舜が子供達を迎えに行ってくれた。


夜はチキンと手巻きずしで盛大にパーティーをした。


蒼太も優華も大喜びで、いっぱい食べていた。


そのあとのホールケーキも四人で完食して、凄く楽しい時間になった。
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