☆一番星☆
「何でわかったんだよ」


「は?何が?」


「俺が絢華ちゃんに惚れてたって」


「見てりゃ分かる」


「つか、絢華ちゃんって見かけによらず、キツいこと言うからな」



この修学旅行のことを言ってるんだろうな。



「キツいことって?」


「なんだっけ、“友達でいられないなら、もうしゃべらない”だっけ?」


「ごめんね。あたし、あの時何であんな言い方をしたんだろう」


「それ何?」


「俺がコクった時の断られ方」


「マジ?」


「うん。あの時、あたしには優太しか見えてなくて……」


「はは、絢華、最高」



あの頃のあたしは、優太以外の男にはほんとに冷めていた。


友達としてなら普通だったんだけど、ちょっとでも恋愛感情が絡むと、こうやって冷めた言葉を投げていた。
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