いっしょに☆鬼退治に行きませんか?
人だかりから抜け出し暫くして、私は今の状況を理解して慌てた。

「っ、ちょっと離してよ!」

手を離そうともがく。

「離してっ!」

「………」


すると、碓河は突然手を離した。

離された勢いで私は尻餅をつき転んでしまった。

「っ!いきなり離さないでよ…」

見ると、彼は機嫌悪そうに立っていた。

「………」

「…なによ…その顔」

「…オマエこそ何なんだよ」

「!!」

「助けてやったのに、礼どころかキャアキャア喚いてばっかりでさ…」

「………」



「…やってられねぇよ…」

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