今までの自分にサヨナラを


「おーい、青グループはこっちだぞー!」


行けば既にスポーツ刈りの菅野先輩がノリノリで待っていた。


杖を支えに立ちながら、片手で大袈裟に手招き。


「菅野先輩よろしくお願いします」


軽く挨拶をしながら思う、さすが元生徒会長だと。


いつもより張りのある声は明らかにテンションが高い。


まあ菅野先輩の場合、川商の女子に興味があったりするけど。


私もあのぐらいテンション上げられたら、どんなにいいだろう。


あの人をこんなに思い出す自分も憎らしいけど、同じグループではないことを祈らずにはいられない……。



< 49 / 326 >

この作品をシェア

pagetop