悪魔契約~10days~【完】
子供を寝かしつける時の様に、トントンと布団を優しく叩く。
「・・・み・・お」
ラファの口から小さく私の、名前が溢れる。
フフッ・・寝言で私の名前を呼ぶなんて、ラファ可愛いわね。
「許し・・て・・下さ・・い・・澪だけ・・は・・どう・・か」
途切れ途切れの寝言。
ラファは完全に何かにうなされている。
それから何度も゛許して・・許して・・゛と繰り返すラファ。
貴方は何に苦しんでるの・・・?
私はどうすることも、出来ない。
そしてベッドからダランと出ていた手をそっと握った。
「悪魔なのに・・暖かい。」
そっと、呟いた。