芸人の彼女


俺は床から立ち上がり
玄関を閉めるやいなや

机の上には
奈々子がお昼代にと
置いていってくれた2000円に目を落とした


その2000円を握りしめ



拓郎『よっし!俺も頑張るか』




と俺自身に気合いをいれ
奈々子の後を追うように
朝食を済ませ足早に家を出た




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