ヘタレ王子とヤンキー姫

同じ頃、颯太も思わぬ再会を果たしていた。

「坪井？」

「前垣！」

「よぉ。」

「久しぶりだな。ってかほんと真面目君になってんな。」

「っるせぇ！」

「前垣！まだあの事気にしてんなら…復讐なんて考えんな。
他にやりたいことができたら、迷うことなくそっちにいけばいいよ。復讐で一生を終えるなんてむなしいぜ？」

「…だな。」

「俺さ今の高校で大事な親友と、彼女ができたんだ。」

「そうか。」

「一人はどうしようもないマザコンでヘタレなんだけど、癒し系。もう一人は闇の女王。っで彼女はどっちかっていうとギャル系かな。」

「それ前も聞いたよ。一人増えてっけど…。

「マジ？」

「マジ！ってか伝説のヤンキーとマザコンって、ぜってぇあり得ねぇ組み合わせだろ。」

「そのあり得ねぇ組み合わせがカップルだったりする。」

「マジ？」

「マジ！」

「お前の回りってミラクルなのな…！」

「なんだよミラクルって(笑)じゃぁミラクルなツレ待たせてるからいくな。今度遊ぼうぜ。」

連絡先を交換して、颯太は戻っていった。