先輩の恋人[先輩の妹:番外編]






妙な感覚だった。

彼女を見た瞬間

すっと引き込まれていくような

飛ぶような

落ちるような――





彼女が流した涙も

たくさんの笑顔も

照れてすぐ赤くなる耳も



全部、ぜんぶ、俺のための俺だけのものだったら、と

強く思ったんだ。




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