先輩の恋人[先輩の妹:番外編]
――…
その日は土曜だった。
それからの週末、どう過ごしたかまったく覚えていない。
彼にフラれた事と
男達に襲われそうになった事は
忘れたくても思い返してしまっていた。
悲しくて、恐くて仕方なかった。
いつからこんな女々しくなったんだと自嘲しながらもその記憶が消えることはなかった。
――そしてもう1つ、
私を助けたであろう、生徒の事。
彼は一体誰だったのだろう。
そして生徒に関して月曜に学校に行くことに考えるたびに不安がつのった。