会いたい

「――」

 徐々に会話から遠ざかっていく、別の意識がある。
 どちらも自分でありながら、意識は二つに別れているような。
 一つは現実に、一つは夢の中を漂っていた。
 落ちていくように私の意識は鈍くなり、不意に透の声が聞こえてくる。

しっかり現実を捉えなさい。でないと、あとでしっぺ返しがくるよ。思い込みだけで、願いは叶わないんだからな

 ああ、透。

 現実って何?

 こうしてお見合いして、もしかしたらそのまま結婚して、子供を産んで、そうして年をとっていくってことなの?
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