夏恋~小さくて素敵な恋~
それから試合は始まった。
あたし達のクラスは2つのチームに分かれていた。
あたしと奈々ちゃんと数人の男子はベンチに残り、応援をしていた。
「頑張れ~!」
奈「里美走れ~!」
里美も晴美ちゃんも頑張ってプレイしていた。
そして、少し気になり反対側のコートに目を向ける。
反対側のコートでは、塚原くんが試合に出ていた。
みんなにパスを出していく。
自分でシュートをする時もあった。
やっぱりボールは綺麗にリングへと入った。
あたしは塚原くんの姿に目で追いながら、少し遠いこの距離が寂しいなんて思っていた。
もうちょっと近くで応援したいな。
向こうのコートにいる女の子達が少し羨ましかった。
いやいや!!!
自分のチームも応援しなきゃ!!!
そして、みんなで温泉旅行に行くんだ!!!