ありのままの、あなたが欲しい。
9*Epilogue‐エピローグ‐


◇Side 夏芽

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あの日から一ヶ月が経った。

私は毎日、幸せで満たされた日々を送っている。



孝宏さんにもちゃんとお断りをして、また私達は別々の道を歩くことになった。


意外にも彼はすんなりと受け入れてくれて、少なからずこうなることを予期していたのだと思う。


彼にも、今度こそ本当に幸せになってもらいたい。




「……でさ、亜優にも新しい彼氏が出来たんだ」


「えっ、水谷さん?」



日曜日の午後、私の部屋で紅茶を飲むショージさんが何気なく言った。


水谷さんのことはずっと申し訳ないと思っていたし気になっていたから、それを聞いて少しホッとする。


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