ありのままの、あなたが欲しい。
「俺達なら絶対幸せな家族になれるよ。
だよな、愛斗!」



……あ。ショージが初めて“マナト”ってよんだ。


そうだよね、もうぼくも“ショージ”なんだもん。

このよび方だっておかしいよね。だから……



「うん!もちろん、お父さん!」



よし、これでバッチリ!



……あれ?二人とも目をまんまるにしてる。

ぼくおかしなこと言ったかなぁ?



首をかしげたそのとき。



「…ありがとな、愛斗」



お父さんがすごくうれしそうにぼくをだきしめてくれた。

お母さんも目をうるうるさせながら笑ってる。


なんだかよくわかんないけど、これでよかったみたいだ。



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