不思議の国のお姫様
10分後...

とっ到着...
1-A、ここだよねあたしの教室。

ガラッ
ざわざわ....

「ん?木下奏か?」

「はっはい......」
どうしよ、みんな見てるよ...。
「入学式そうそう遅刻とはいい度胸してんなー?」
「ですよね~あははは...」

「あははっじゃない!さっさと席に着け!」

「すいません...」

あ~初日からやらかしてしまったぁー。

「奏、大丈夫?」
「菖蒲!いや~寝坊しちゃってさ~」

「ごらぁ!木下!お前遅刻した上におしゃべりか!
放課後職員室に来い!」

えーーー!ちょいちょい待ってよ今日は菖蒲に町案内してもらうのに!
「分かったら席つけ!」
「はぁい....」
こんのクソゴリラめ!!

「じゃぁみんな体育館に行け、くれぐれも私語は慎むように」

『はぁぁぁぁい』

てか、菖蒲と同じクラスでよかったぁ。
「菖蒲ー!」

「あー!奏初日からなにやらかしてんのよ」
「んーなんかいろいろあった」

あっそういえばあの金持ち遅刻男は何組なんだろ?
菖蒲なら知ってるかな?

「菖蒲、お金持ちで蓮って名前の人知ってる?」

「え、蓮?」
おっやっぱり知ってたのね。

「うん」
「それって黒じょ....」
「ごらぁぁぁぁぁぁぁ!木下、間宮!」

「菖蒲やばいよ、行こ」
「うん....」


あんのクソゴリラうるさいって。
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