死が二人を分かつまで
そんな風に思いつつ、進藤はさとしと共にコンビニの自動ドアを抜けた。


店員の「いらっしゃいませ~」という声と被り気味に、雑誌コーナーの方から明るい声が飛んで来る。


「あっ。小谷くん!こっちこっち!」


進藤はドキリとした。


立ち読みしていたのであろう雑誌を棚に戻し、満面の笑みで近寄って来たのは、小柄でとても可愛らしい女性であったから。


「ごめんねー。いきなりメールしちゃって。学校で借りれば良かったんだけど、帰ってから気がついちゃったから」


「気にしないでよ。どうせ帰り道だし」


進藤はさらにドキリとした。


いつも敬語で、そんなくだけた話し方をするさとしを見たことがなかったからだ。


それと同時に、先ほどのさとしの言葉に合点がいった。


確かにこの時間、女性の部屋に上がり込むのは躊躇するだろう。


いくら友達でも…。


いや、友達だからこそ、その辺のケジメはきちんとしておかなくてはいけない。


特にさとしのような性格ならば、そういう事には人一倍気を使う筈である。


しかし、今は友達でも、これから先はどうなるか分からない。

とても似合いの二人だった。
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